【 金魚ちょうちん製作体験】江戸時代から伝わる金魚ちょうちんづくりを体験しよう!【山口県柳井市】
金魚ちょうちんは山口県柳井市を代表する民芸品です。
金魚の形をした紙でできたちょうちんで、赤いのが有名ですね♪
柳井市に行くと、白壁のむかしながらの家々の通りに、飾られており、夏には涼しさを感じさせてくれます。
この金魚ちょうちんは製作を体験できます。今回は「やない西蔵」というところで体験しました。
わが家は3歳と6歳の子が体験しました。30分くらいでできると思います。
そんなに難しくはないので、是非こどもと一緒に金魚ちょうちんづくりの思い出をつくってみてくださいね♪
アクセス・周辺情報
やない西蔵は玖珂インターチェンジを降りて、車で20分程度で着きます。
広島市内からだと車で1時間10分程度。電車とバスでくる場合は、柳井駅で降り、そこから徒歩で8分程度で着きます。
私たちは「白壁の町並み観光駐車場」に車を停めました。
無料で停めることができます。そこの駐車場から歩いて、5分くらいのところに「やない西蔵」はあります。
その他にもたくさん駐車場があるので下記の観光協会の地図でご確認ください。
やない西蔵は柳井市の白壁の町並み(柳井市古市金屋地区伝統的建造物群保存地区)のすぐ近くにあります。
白壁の街並みでは約200mの街路に面した両側に江戸時代の商家の家並みが続いており、柳井ちょうちんが吊り下げられており、写真スポットとなっています。
土産物やカフェなどもあり、子供が好きそうな小物が沢山あるお店もあるので帰りに寄ってみるといいです。
また、甘露醤油資料館もあり、お醤油づくり等についても無料で学べますので是非寄ってみてください。
トイレはやない西蔵にも完備されていますし、白壁の町並みの無料のしろかべ学遊館等で使用できます。
とにかく、観光スポットが多いので、色々と寄って楽しんでみてください♪
金魚ちょうちんの由来
江戸時代後期に津軽(青森県西部)の弘前城下では、金魚の品種改良が行われており、「津軽錦」という品種が生み出されました。
城下の人々は金魚の新品種への愛情を込めて、灯火玩具である「金魚ねぷた」も生み出しました。
一方、当時の柳井では商業が盛んで、多くの商人が船を所有し、津軽とも交易をしていました。
その交易の中で、西廻り航路の回船「北前船」に乗って金魚ねぷたが柳井に伝わりました。
その金魚ねぷたに魅せられ、子供たちのために真似てつくった人物がいました。
それが熊谷林三郎です。
彼は、染物業や精蝋業を営んでおり、染料や蝋があり、金魚ちょうちんの材料が手元にあったのです。
林三郎が真似てつくった金魚ちょうちんは、弘前の金魚ねぷたにそっくりでした。
やがて彼の息子や後継者たちが少しずつ工夫を加え、現在の金魚ちょうちんに進化していきました。
夏祭りの際には、子供たちは浴衣に着替えこの金魚ちょうちんに火を灯し、宵の町へと出かけていたそうです。
土地の人々に親しまれ、受け継がれ、戦後独自の技法を加え、今日のうつくしい金魚ちょうちんが完成しました。
赤と白の鮮やかな色調が、町を明るくさせてくれます。
全国民芸品番付でも、上位にランクインする等、お土産やインテリアとして、たくさんの人から人気があるそうです。
写真のように色んな色の金魚ちょうちんを飾るのもステキです♪
金魚ちょうちん製作を体験してみました
金魚ちょうちん体験は中の大きさで900円、小の大きさで800円です。
お姉ちゃんは中、弟は小、私は中をつくることにしました。
行ったのに出来なかったら残念なので、一応事前に電話し予約をしました。
11月中旬の普通の日曜日で10時くらいに行きましたが、そこまで混雑しておらず、すぐに体験を始めることができました。
体験はご年配の先生が、そばについてつくりかたを教えてくれましたので安心して出来ました。
下の写真が材料です、立体である胴体には既に和紙が貼られており出来上がっています。尾びれ、胸ひれ、に模様を描き、目玉を貼って、それらを胴体に貼っていくというのが体験のおおまかな流れになります。
まず新聞の上で、描く練習です。3歳の弟も真剣に線を描いていました(*^_^*)
塗料は黒っぽい朱色でした。
服装は塗料がつく可能性もあるので、よごれてもいい服を着せるといいと思います。
早速、尾ひれに模様を描いていきます。
筆を立てて描くのがいいみたいです。
子供らしい線ですね(;^_^A
胸びれに線を描いていきます。
目玉シールを貼って、その周りに縁取りの線を描いていきます。
私のはまつげを描いてカワイイ感じに仕上げました(^^♪
描く模様は自由にやっていいと言われますので肩の力を抜いて楽しんでやりましょう。
次に胴体にも模様を描きます。格子模様を描くことが多いようですが息子のほうは塗りつぶしてしまいました(;^_^A
最後に、尾びれと胸びれを貼って完成です!弟君のほうは、貼るのが難しいので私がやりました。
30分くらいで出来ました。それほど難しくないので、子供でも十分楽しく体験できます。
年少さんより小さいこどもは親が一緒についてやればいいと思います。
最後に、やない西蔵の入口前で記念写真を撮りました。
白壁に金魚が映えてきれいです。いい思い出になりました。
やさしくこどもに教えてくださった先生ありがとうございました。
やない西蔵
やない西蔵は、大正時代の末に建てられた木造瓦葺・白壁土蔵造りの建物だそうです。
1980年頃までは醤油の蔵として使われており西蔵と呼ばれていたそうです。
この伝統的建造物は貴重な文化遺産であることから、観光資源として保存活用してくため、平成10年に所有者より柳井市に寄贈されました。
当時の外観、中の柱や骨組みをそのまま残し、平成13年から体験工房、ギャラリー等の機能を兼ね備えた観光施設として活用がスタートし現在に至っています。
中に入ると、大空間が広がっていました。
天井を見ると、大きなむかしの梁が何本も見えます。醤油をつくっていた蔵だけあってとても大きいです。
入って左側で金魚ちょうちんの体験等ができます。
奥では絵の展示等が行われていました。
柳井縞機織り体験(やないじまはたおりたいけん)も出来るようです。
柳井縞は木綿糸で出来た縞模様織物で、江戸時代に高い品質で評判だったそうです。しかし、大正時代に入ると、途絶えてしまい、以後「幻の織物」と言われていました。
平成6年から再復興を目指して、「柳井縞の会」が研究を重ね商品をつくられているそうです。
奥にトイレがありますので、気軽に立ち寄って休憩されるといいと思います。
まとめ
・金魚ちょうちんづくりは子供でも十分楽しめる体験です。
・30分くらいで完成します。
・あまり汚れることはないと思いますが、一応子供はよごれてもいい服で来られるといいと思います。
・周辺は柳井市の観光のハイライトですので、ぜひ白壁の街を散策しましょう。
基本情報
施設名称 | やない西蔵 |
住所 | 柳井市柳井3700-8(古市) |
営業時間 |
営業時間 9時00分~17時00分(体験は16時まで) |
休み | 休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 |
料金 |
入館料は無料 |
HP | やない西蔵 |
お問い合わせ | やない西蔵 Tel:0820-23-2490 |
備考 |
人数が多い場合は予約したほうがいいです。 |